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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
居場所をつむぐ。vol.3|「日々を織る」
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 4   鈴木 貴子さん

     

    居場所をつむぐ。

     

      居場所のあること

      福祉の道へ 

      キャンプリーダーで鍛えた実践力 

      福祉を職業にすることへの躊躇 

      新聞社での日々 

      再び福祉の道へ、そして1995年1月17日 

      震災からの復興の町で 

      地域福祉の推進 

      もう一度、一個人としての福祉との関わり 

      高齢者福祉の世界へ 

    ⅺ   採用担当者として 

    ⅻ   働く環境を整える 

    xiii  人から人へ、受け入れられる安心

    xiv  人を育てる、職員へのケア  

    xv  尊敬心をもって接する 

    xvi  支援の仕事に見いだす喜びと感動

    xvii 困っている人がいない環境をつむいでいく

     

     

    京都には、福祉教育課程を設ける大学が多く、

    キャンプリーダーには、

    いくつもの大学の1年生から4年生までと

    所属も年齢も異なる学生たちが参加していた。

    週2回の研修でコミュニケーションを図り、

    リーダー同士の信頼関係を育て、

    一人ひとりの知識やスキルを向上させた。

     

    毎年、7月になると

    子ども達を迎え入れる準備のために

    京丹後市の久僧(きゅうそ)海水浴場近くにあった

    キャンプ施設に大学生たちが集まった。

    宿泊施設の清掃、

    ビーチの側にテント村を設営など、

    子ども達が安全に清潔に過ごせるように

    環境を整えるところからリーダーたちの責任だった。

    キャンプの間、参加した子どもたちが頼りにするのは

    キャンプリーダーである大学生たち。

    子どもたちにとって、彼ら学生たちが、信頼する大人なのだ。

     

    ◎小学生や中高生の障害児を

      マンツーマンに近い形で預かるキャンプ。

    ◎障害のない子5〜6人に

      障害のある子2〜3人が一緒になっての統合キャンプ。

     これは、夏の4泊5日をスタートに、

     秋1泊、冬2泊、春3泊と年間を通じて、

     子どももリーダーも同じメンバーで行う。

    ◎障害のない子が8泊9日をテントで過ごすキャンプ。

     

    多様な企画で、キャンプは春夏秋冬、

    年間を通じて行われた。

    年齢、人数や期間など企画の規模、

    障害の有無も含めたグループの特徴、

    季節ごとの環境の変化。

    主宰組織の職員が見守る中、

    多様なキャンプの企画、運営、事例研究、

    実践のフィードバックと

    多くのことが学生たちに任されていた。

     

    プロジェクトのマネジメント。

    キャンプのプログラム。

    食事を賄うフードチーム。

    海での活動プランに特化したアクアティック。

    安全円滑にキャンプを行うためにチームを組み、

    ディレクターも大学生が務めた。

     

    キャンプは事前の参加者顔合わせ会から始まった。

    キャンプリーダーを務める学生、

    キャンプに参加する子どもと、

    本番と同じメンバーが集まり半日ほどを過ごした。

    障害のある子どもの親にも同行してもらい

    普段の様子、普段との違いなどの話も聞いた。

     

    この親とのコミュニケーションは重要だった。

    障害のある子どもの保護者にとって、

    自分の目や手の届かない所で子どもが

    泊まりがけで過ごす、

    しかも若い学生たちに委ねた海辺でのキャンプとあっては、

    心配や不安を感じるものだろう。

    小学生の小さな子など、

    親と離れて寝泊まりすること自体が、

    親子両方にとって始めての経験ということもあった。

    参加させてみたいという気もちの一方で、

    ほんとうに大丈夫だろうかと案じて当たり前だ。

     

    キャンプリーダーである学生たちは

    お互いの心配を緩和するために、

    自分たちが担当する子どもの家庭を

    事前に訪問をすることもあった。

    子どものことを深く知っている、

    知ろうと務める姿が信頼関係を育てた。

     

    申し込んでからキャンプ当日までの

    子どものワクワクする気もち、

    その子どもの様子を見守る親御さんの気もち。

    心配がゼロになることは難しいだろうが、

    任せても大丈夫だと信頼して預けること、

    そして何より、

    子どもの楽しそうな姿を見て知っているということが、

    送り出す親御さんの心をどれほど穏やかにするだろうか。

     

    キャンプについて、ごく簡単に話を聞いただけで、

    大学生が自分たちの力だけで

    それだけのことをするのかと、その企画力、実行力、

    そして人の心のケアまで思慮する細やかさに感じ入った。

    高校生だった鈴木さんが、

    『ダウン症の子をもって』という本の中で

    大学生が障害児たちを登山に連れて行く話を読み、

    大学生になると、こんなに凄いことができるんだと

    感心したのも頷ける。

     

    キャンプリーダーの中で、

    プログラムディレクターの責を担っていた鈴木さん。

    勉強そっちのけのキャンプ漬けだったと

    大学時代を振り返って笑うが、

    その4年間は、書で知識を得、野で実習する、

    福祉の学びに没頭した日々だったと

    言えるのではないだろうか。

     

     

                   次回 「 福祉を職業にすることへの躊躇」へ

     

     

    協力:社会福祉法人 白寿会

     

    コーディネート協力:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

     

     

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person4 | 08:45 | comments(0) | trackbacks(0) |