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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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愛という居場所|映画「チョコレートドーナツ」を観て
1

 

好きな歌を聞き飽きないように、

好きな映画は見飽きない。

好きな本を何度も読み返すように、

好きな映画も繰り返し観る。

 

そういう映画が何本もあって、

その中の一本が「チョコレートドーナツ」。

 

 

母親から育児放棄されたダウン症の少年と、

彼と家族のように暮らすゲイのカップルのストーリー。

1970年代アメリカの実話に基づいているそうです。

 

歌手を夢見ながらショーダンサーで糊口を凌ぐルディ、

ゲイであることをひた隠しにする弁護士ポール、

そして母親からの愛情を知らずに育ってきた

ダウン症の少年マルコ。

 

母親のようなルディ、

父親のようなポール、

自分の居場所に出会ったマルコ。

 

この3人の何気ない、暮らしの描写がとても好きです。

 

たとえば、このワンシーン。

 

夕飯に、ちゃんとした食事をとらないマルコに

好物のチョコレートドーナツを食べさせるポール。

夕飯にチョコレートドーナツなんてと、

小言を言うルディ。

毎日じゃないんだから、大丈夫だよと答えるポール。

そして、嬉しそうにチョコレートドーナツを頬ばるマルコ。

 

甘やかしてくれるポールの愛情と

体のことを思って反対するルディの愛情と、

2人の自分への思いを

チョコレートドーナツというカタチを通して

味わっているようなマルコの表情。

 

そんな風に描かれていく

3人の染み入るような温かな愛情。

 

この後、偏見に凝り固まった人たちが

3人の暮らしを壊すことになるのですが。

それでも、なぜか、胸が締めつけられながらも、

ハッピーエンドだと思いました。

 

たぶんそこには、

チョコレートドーナツの記憶があったから。

 

どんなことが起こって、

どんな結末が待っていても、

これ以上ないほどに愛している人がいて、

これ以上ないほどに愛してくれている人がいる。

 

マルコの胸に、その疑いもなく揺るぎない愛があるから。

自分の居場所があることを、ちゃんと分かっていたから。

 

たぶん、そういうことだったと思う。

 

原題は「Any day now」。

洋画の場合、原題の方が好きなことも多いのですが

これは「チョコレートドーナツ」という邦題の方が好きです。

 

ルディ演じるアラン・カミングの

魂を振り絞るような、

聞いている者の胸がちぎれるような歌声と合わせれば、

「Any day now」かなとも思うのですが、

 

あの温かな愛に包まれた時間に、

自分の居場所を見つけたマルコの

甘く満たされた心を思うと

やはり「チョコレートドーナツ」。

 

そして、この映画に出会って以来、

チョコレートドーナツがなにか特別なスイーツになりました。

 

 

チョコレートドーナツ:オフィシャルサイト

           Amazon

                                 Yahoo!Japan映画

 

                                                                                Phot:Original image from Pixabay.

 

 

 

JUGEMテーマ:大好きな映画

| 本とか映画とかアートとか。 | 07:49 | comments(0) | trackbacks(0) |









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