CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
PROFILE
LINKS
本だな
好きな本、大切に思う本を
すこしずつ並べていきます。
MOBILE
qrcode
OTHERS

ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
<< 言葉という人柄 | main | 感動、は分かち合い >>
違和感のある言葉
0

     

    どうにも馴染めない言葉の使い方、選び方について

    どうしてそう思うんだろうと考える途中の寄り道が

    長くなってしまって書きやめた昨日の続き。

    言葉という人柄

     

     

    人の言葉の選び方にとやかく言わないのが

    基本的な考えなのだけど、

    それでもやはり、どうにも合わないなあという

    言葉の使い方がある。

     

    言葉の人柄を好きになれない、というのだろうか。

     

    そのうちの一つが、

    いつ頃からか耳にするようになった

    「感動を与える」という言い方。

     

    感動は、受け手の心の働きで、

    送り手が、感動与えまっせ、というものだろうか、と

    その辺りから、ちょっと考えてしまうのだけど、せめて、

    「感動を届ける」ではないかと思うのだ。

     

    この「与える」という表現は、

    もしかして、感動をギブするという英語的言い方からなの?と

    一度考えたこともあるのですが。

     

    尊敬するとか、尊重するとか、敬うとか、

    大切にするとか、重んじるとか、そういう気もちや感覚を

    「リスペクトする」と言いはじめたように、

    「感動をギブする」って感覚で使い始めたのかしらと。

     

    「サポーターの皆のホットなハートをばっちりテイクして、

     ベストをドゥして、感動をギブするよ」とか言う感じで。

    (なんじゃ、これ。書いてるうちに、ルー化してしもた)

     

    で、ここで、でも英語で感動するとか、したとかってのは、

      I'm moved.

      I'm touched.

      I'm impressed.

    送り手側から言えば、

     I will impress you.

    強く心に印象を残す…なくらいな言い方じゃなかろうか。

     

    第三者が「感動と勇気を与えました」とかいうのは

    何の違和感もないですが、

    送り手が、「感動を与えるよ」っていうのは、

    その思いや、意気込みは分かる気はするのですが、

    やはり、違和感を消せないのです。

     

    たとえば、実際に面と向かって話している相手に、

    友だちとか、恋人とか、パートナーや、

    思えば親兄弟にだって、

    「これをあなたに与えるよ」

    とか言われたら、なんかちょっと、

    ウッとか、一瞬でもね、そんな感じがしないかしら。

     

    一対一でも、一対多数でも。

    ぱっと投げた糸の束は、広がりながら一本一本になって

    一つ一つの着地点に落ちていくように、

    言葉も、多くの誰かに向けて発しても、

    届く先は、一人ひとりのなのだと思う。

     

    と、こう考えていて、

    感動を求められる気配を感じて、

    それに答えようと出る言葉なのかも知れないなあと、

    そんなことも思ってしまう。

     

    う〜ん。そうか。

     

    「感動を与える」という言葉へのずっと消えない違和感の理由は、

    思いのほか、深い深いところにあるのかもしれない。

    言葉って、無限の人の心を吸い込み、包み含んでいるのだと

    あらためてズシッときた。

     

     

     

     

     

    JUGEMテーマ:エッセイ

    | 言葉の話 | 08:22 | comments(0) | trackbacks(0) |









    http://blog.francer.jp/trackback/40