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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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社会のインフラとして vol.12|日々を織る
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 5   荒井 恵一さん

     

    社会のインフラとして

     

      序・大阪で社会事業を先駆した創設者

      進路を変えた人との出会い

      背中を見て仕事を教わる

      2人の師匠と、仕事に対する執念

      物事を動かしていく情熱

      機会を逃さず

      モチベーションの継続

      職員たちの力を育てる土壌

      地域の中に

      生活のお守り

     ⅺ 何かあったらウチにおいで

     ⅻ さりげなく地域の中にある

     

     

    特別な人たちのための施設。

    そんなイメージを、誰にとっても身近なものに変えたい。

    生活の中で不具合を感じたり、困ったなと思ったりした時、

    何かいい解決法を見つけようとちょっと相談に行く先。

    そんな風に、地域の人の意識の中に置かれたい。

     

    「将来的には施設が無くなってもいいと思う。

     機能だけを残して、“今ある施設という形”は無くなってもいい、

     施設の機能が町の中にあれば。

     たとえば老人の施設であれば、

     独り暮らしが難しくなった、

     家族でお世話できなくなったという時、

     地域の中にお世話できる場所があればいい。

     もちろん、今の施設と同じだけの信頼性や専門性は

     何らかの形で担保しなければいけないだろうが」

     

    “福祉施設”ではなく“福祉事業”と

    自分たちの役割の呼び方を変えることで、

    その仕事の本質が伝わりやすくなるのではないかと

    考える荒井さん。

     

    制度によって整えられた環境や条件に裏付けられた

    専門性、信頼性をもった福祉事業の専門家を

    もっと様々に、上手に活用してもらいたい。

    そのために、自分たち事業者の方からもっと呼びかけて、

    誰にとっても近い存在、生活の中に、

    さりげなくある存在になるように

    地域の中に溶け込んで行く。

     

    そのために、自分たちが果たしている機能を

    どう地域の中に広げていくか。

     

    役に立つ情報を提供する。

    一人ひとりに適切な困りごとの解決方法を見つける。

    解決方法を実践するための知識、技術、環境を提供する。

    そういった機能を果たすための場を

    もっと地域の中に広げていく。

     

    喉が痛い、熱っぽい、ちょっと咳が出る。

    これは風邪かもしれないと思った時、

    近所の診療所に行って、こじらす前の予防をするように、

    生活の中の不具合や困りごとについても

    早い段階で相談に行く場所がある。

    そんな存在があれば地域の人は安心で、

    それこそ、生活のお守りとしての福祉の役割だ。

     

    「予防的な役割も果たしていきたい。

     自分はまだ制度を使うほどでもないと思う人が、

     ほんとうに困窮する前に相談できる相手があればもっといい。

     そういう役割を果たしていくことが、

     自分たちのこれからの課題だ」

     

    気構えずに相談することで使える制度が見つかることもある。

    近所の助け合いで、抱えている荷が軽くなることもある。

    地域自治会の一員としてあるのは、

    制度の前に、顔と顔の見えるご近所さんどうしで

    助け合っていくためだ。

     

    女性の自立を支えるためにミシンを買い入れ技術を教えた。

    それが八尾隣保館の始まりだ。

    それを受け継ぎ、残していくことが

    5代目理事長を務める荒井さんの使命だ。

    いかに地域に喜んでもらえるか、

    地域と一緒にあって、

    地域で困っている人を支えていくために何をするか。

     

    「何かあったら、ウチにおいで」という

    町内のお節介な、世話焼きのおばあちゃんみたいな存在。

    そんな親しみやすさで地域の人たちの安心な生活を支えていく。

     

    普段の暮らしを安心して続けていくためのセーフティネット。

    そのセーフティネットの前の、プレセーフティネットをつくる。

    地域の人の中に溶け込み、困りごとの芽に気づく。

    ニーズを掘り起こし、事業としての自由な発想で、

    やわらかに、さりげなく、地域の人の生活をサポートしていく。

     

    「福祉は社会のインフラ」と荒井さんは言う。

     

    この福祉事業、福祉のサービスがあってよかった、と

    地域の人に思ってもらえるように、

    培ってきたノウハウで地域の土壌を豊かに耕していく。

    いろんな人が、福祉の事業、サービスを使いこなしている。

    そんなやさしい地域で暮らすっていいなと、そう思う。

     

                            <終>

     

                                                               

                   次回 「コラム  気づくということ」へ

     

     

    協力:社会福祉法人 八尾隣保館

    コーディネーター:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person5 | 09:26 | comments(0) | trackbacks(0) |









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