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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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社会のインフラとして vol.8|日々を織る
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 5   荒井 恵一さん

     

    社会のインフラとして

     

      序・大阪で社会事業を先駆した創設者

      進路を変えた人との出会い

      背中を見て仕事を教わる

      2人の師匠と、仕事に対する執念

      物事を動かしていく情熱

      機会を逃さず

      モチベーションの継続

      職員たちの力を育てる土壌

      地域の中に

      生活のお守り

     ⅺ 何かあったらウチにおいで

     ⅻ さりげなく地域の中にある

     

     

    特別養護老人ホーム施設長会には

    中間的就労よりも先に取り組んできた

    社会貢献事業がある。

    CSW(Community Social Worker)による

    生活困窮者レスキュー活動だ。

     

    生活困窮者レスキュー活動というのは、

    『今日、明日食べるものが無い』

    『電気、ガスが止まってしまった…』など、

    様々な生活SOSに対応する総合生活相談事業のことで、

    平成16年から大阪府下で地域の相談支援として始まった。

     

    それが事業開始から5年くらい経った頃、

    この相談事業への府からの補助金が無くなる可能性が出てきた。

    そうなると各施設のCSWを支援するために

    大阪府社協から府下の各地域に配属されていた

    社会貢献支援員がいなくなる。

    八尾市も例外ではなかった。

    それまで各施設のCSWと一緒に動いていた社会貢献支援員に

    仕事を続けてもらうことはできなくなる。

    制度だけでは行き届かないところをカバーするこの活動を

    何とか続けていけないだろうかと施設長会で議論していたら、

    現場の職員たちからぜひ続けていきたい、

    私たちで続けていくための方法を考えたと声があがった。

     

    ◎15施設を3班に分けて各班に輪番制で幹事施設を設ける。

    ◎相談案件が入った施設が所属班の幹事施設に連絡する。

    ◎幹事施設、他の2施設のどちらかが同行して訪問する。

     

    とシステムを考え、さらには、

     

    ◎2施設のペアで行うことで相談に客観性を保ち、

      確認しあいながら進めていける。

    ◎幹事施設による調整によって、

      偏りなく負担と経験をシェアできる。

    ◎たとえば相談者がDV被害の女性の場合には

      男女のペアで訪問することで相談者の気もちを和らげる。

     

    と、システムの利点や相談者への細やかな配慮もあった。

    もちろん相談が入った時点から完了まで

    施設長会への経過報告を行い承認を得て進めていく。

    職員たちからのこの提案を受けた施設長会は

    後押しすることに決めた。

    必要な経費は施設長会から捻出していくとも決めた。

     

    「職員たちの自主性と施設長さんたちの理解。

     何と言っても、この2つがあってできた事業です」

     

    地域社会のために自分たちができることをする。

    そのための知恵と工夫が職員たちから自主的に出てきた。

    しかもその事業が自分たちの経験を豊かにするという

    将来への広がりまで含んでいる。

    会の発足から20年以上続けてきた

    職員ぐるみの施設間の交流が土壌となって生まれた事業。

     

    果たして府からの補助金は打ち切りとなった。

    大阪府社会福祉協議会から府下の地域に配属の

    社会貢献支援員は47名前後から12名程度に削減となった。

    その12名についても、人件費を

    有志の12法人程が2年間くらい出し合ったり、

    国に直接助成の嘆願運動を行って

    期限付きの補助金を確保したりと、

    5年間ほど何とかやりくりしての継続だった。

    現在は、大阪府下にある老人、児童、障害の

    全種別の施設が協力して特別会費を出し合って

    その費用を捻出している。

     

    そういう背景の中、地域社会への貢献として

    今、八尾市では生活困窮者レスキュー活動を

    2本のパイプで行っている。

     

    「地域の15施設が同じ方向を向いて

     地元地域の福祉事業を進めていく大切さを言い続け、

     共有し続けてきたという背景があって、

     その中で職員たちが自分たちのしていることへの

     やり甲斐、手応えを感じてきたことが

     自然と自主性に繋がったのではないか」

     

    やり甲斐と手応え、いわば仕事の醍醐味。

    その醍醐味を感じられる土壌によって育った職員たちの力が、

    今度はその土壌を肥沃にしていく。

     

    職員たちからの提案で始まった

    八尾方式の生活困窮者レスキュー活動。

    その活動は地域の人の役に立ちながら

    職員たちの経験を豊かにしている。

     

    CSW(Community Social Worker)として

    地域の中で活動していくことでは、

    職員たちにとっての気づきの機会となった。

    相談者の日常生活を垣間みることで、

    職員が肌で感じた相談者の生活感が

    問題の表層の下にある様々な事情に

    想像力を働かせるというのだろうか。

     

    「いろんな対象者と触れ合う中で、

     やっぱり雇用という問題がありますよね、と

     職員自身が考え始めた」

     

    それをどうすればいいのだろうかと、

    職員たちはそれぞれ自分の施設にその問題を持ち帰った。

    施設長たちは、もとよりそれを理解しているわけで、

    職員たちの中からそういった声が上がってきたことで、

    15の施設すべてが自立支援機関の認可を取って、

    連携して中間的就労をやっていこうとなった。

     

                                                               

                   次回 「 地域の中に」へ

     

                                           次回の更新は1月10 日です。

     

     

    協力:社会福祉法人 八尾隣保館

    コーディネーター:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person5 | 08:16 | comments(0) | trackbacks(0) |









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