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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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<コラム>職場の中の福祉|日々を織る
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    ☆「日々を織る」 福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ ☆

     

     

    <コラム> 職場の中の福祉

     

     

    人と人が関わる事そのものが仕事である福祉の現場。

    どんなスタッフからケアを受けるのかによって、

    人の暮らしの質、もっと言えば人生の質が違ってくる。

    取材や見学、会議への参加を通じて

    福祉の現場における研修について知るたびに、

    人を育てる事への熱心さに感服する。

     

    このコラムの前に連載していた

    4つめのストーリー「居場所をつむぐ」でも

    人材の採用と育成のための課題や取り組みについて伺った。

     

    先ず、リクルートの段階からの

    仕事や職場への理解を深めるための取り組みの細やかさ。

    ここで働いているイメージ、

    その場に自分がいるイメージが持てるように

    ていねいに、ここで働こう、

    働きたいという気もちを育てていく取り組み。

     

    そして働きだしてからのケア。

    知識やスキルをアップするだけではなく、

    仕事に対する気もちを育てるような研修。

    この仕事をしていてよかったと感じる体験ができる研修。

     

    その職員の支援を受けることで

    その日一日を快適に過ごせるかどうか。

    当時者の暮らしの質、

    その積み重ねによる人生の質がどれだけ良くなるか。

    一人の人の人生に深く関わっている仕事だということを

    痛いほど感じて、考えを尽くした研修。

    その考えの根底は、職員へのケアと繋がっている。

    職員自身の心が安定しているからこそ

    当時者のケアにも心が届く。

     

    職員一人ひとりに目を配り、気を配り、

    誰か困っている人がいれば、

    それにちゃんと気づく事ができるように寄り添う。

    一人じゃないよ、いつでも、どんな小さな事でも

    相談できる相手が側にいるよと伝えていく。

    その困りごとを、どうしたら小さくしていけるか、

    軽くしていけるか、一緒に考える相手が

    すぐ側にいるよと分かってもらうための

    コミュニケーションを重ねていく。

    職場の中に、自分一人で困惑や不安、不満、

    困りごとを抱えた人を放っておくことがないように、

    困っている人に気づく事ができる環境を整える。

     

    その話を聞きながら、

    あ、そうか! 組織の中の人事部門というのは、

    職場という働く場における福祉を担う部門なのだ、

    ああ、そうだったんだ、と思った。

     

    先ず、職員たちに、

    ここに自分の居場所があると実感してもらうこと、

    自分はここで受け容れられている、

    自分はここで必要だとされている、

    必要な人になるための努力を認められている。

    そうやって、ここに居場所をつくろうとする

    自主性を育てていく。

     

    評価の前に、先ず、受け容れる。

    そして努力の伴走者になる。

    それが採用し、人を育てていく者の役割だという感覚。

    話を聞きながら、そう感じてハッとした。

     

    その感覚は、このルポルタージュ「日々を織る」の

    取材と執筆の中で、

    福祉の現場の人たちが当時者に向ける

    心の在り方と通じるものだ。

     

    そして、あらためて、

    職場という組織の中での人事とは、

    そこで働く人たちにとって、

    居場所をつむいでいくための支援なのだと考えさせられた。

    評価をするよりも、働く意欲を育てる。

     

    多様な人を多様なままに。

    支援する人と、当時者が共に一歩一歩を進めていく。

    楽しかったねという笑顔の数を増やしていく。

    できることを、できるだけ、という謙虚さで

    お互いを認め合っていく。

    福祉の現場を訪れるたびに感じる

    手のひらにのるような温かさ。

     

     

    困っている人に気づく。

    側にいるよ、一人じゃないよと、

    そっと背中に手を添える。

    人事についての話を聞きながら感じた

    そのあり方は、職場の中の福祉だ。

    福祉とは、どこか特別ところにあるのではなく、

    人と人の間に通う心の中にあるものなのだと。

    また、そう教えられた。

     

     

               筆者 井上 昌子(フランセ)

     

     

               次回 「社会のインフラとして  Vol.1」へ

     

     

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