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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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居場所をつむぐ。vol.16|「日々を織る」
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 4   鈴木 貴子さん

     

     

    居場所をつむぐ。

     

      居場所のあること

      福祉の道へ 

      キャンプリーダーで鍛えた実践力 

      福祉を職業にすることへの躊躇 

      新聞社での日々 

      再び福祉の道へ、そして1995年1月17日 

      震災からの復興の町で 

      地域福祉の推進 

      もう一度、一個人としての福祉との関わり 

      高齢者福祉の世界へ 

    ⅺ   採用担当者として 

    ⅻ   働く環境を整える 

    xiii  人から人へ、受け入れられる安心

    xiv  人を育てる、職員へのケア  

    xv  尊敬心をもって接する 

    xvi  支援の仕事に見いだす喜びと感動

    xvii 困っている人がいない環境をつむいでいく

     

     

    段取りやマニュアルとしての関わり方を越えた

    人と人としての関わり方。

    その中で得られる喜び。

    鈴木さんが伝えようとする意味に触れる

    エピソードを2つ。

     

    最初は、学生時代のボランティア活動での体験。

    ある重度心身障害者福祉施設で

    食事の介助をしていた時のこと。

     

    「タイミングが合って楽しかったんです」

     

    自分が食べ物を運ぶタイミングが、

    相手の噛む、飲み込む、次を待つタイミングと合う。

    急かさず、待たさず、ちょうどいい量を、

    いいタイミングで差し出して、

    口もとを汚さずに、うまく口の中に入れる。

    相手の噛んで、飲み込む様子を見ながら、

    次のひと箸、ひと匙を用意し、

    そろそろ水分かなとコップを手にする。

    もっと言えば、ご飯とおかず。

    この味の次は、どの味がいいかな、

    どうすれば、おいしいかなと考える。

    相手の視線の行く先に次に食べたいものを察する。

     

    言葉が出なかったり、

    コミュニケーションがとりにくい相手であれば、

    そこを思うことも大切だ。

     

    食べ物や飲み物を口に運ぶというシンプルな行為だが、

    ストレスなく食べてもらおう、

    相手に食事を楽しんでもらおうとすれば、

    そこには相手を見て、感じようする気もちが欠かせない。

     

    「うまくいったね」と

    笑顔を交わしながらの食事の介助。

    その時の鈴木さんと当事者の間に流れていただろう

    和やかな空気を想像し、段取りを越えた

    人と人としての関わり方という言葉の意味を思った。

     

    もう一つは、現在勤めている白寿会で

    支援現場の助っ人として

    認知症の方の食事介護に入った時のこと。

    言葉にならない言葉の中で一言だけ、

    はっきりと聞き取れた。

    「ごめんね」という言葉だった。

     

    「その言葉一つで、ご本人の今の気もちが

     垣間見えたような気がしました。

     ごめんね、と口にするような気もちで

     私の介助を受けているんだと。

     その人の口から聞かせてもらって知ることができた

     その人の心の中にある辛さ、

     しんどさに共感できた気がしました」

     

    気もちが通じ合った。

    そう感じてから、介助がしやすくなった。

    呼吸が合ったというのだろうか、

    入れ歯の取り外しという難しい手順まで

    手こずることなくできた。

    一緒になって一つのことをした感じがあった。

     

    「信頼がある人と人との関わり。

     一人の利用者さんと関わる喜び。

     仕事の中で、その喜びを感じることができれば、

     利用者の方に優しく、尊敬心をもって接することが

     自然とできていくと思います」

     

    仕事の中に喜びと感動を見つける。

    それは職員が自分の日々を豊かにする力であり、

    利用者の日々の豊かさに貢献する力だ。

     

     

        次回  xvii 「困っている人がいない環境をつむいでいく」へ

     

     

    協力:社会福祉法人 白寿会

     

    コーディネート協力:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person4 | 09:39 | comments(0) | trackbacks(0) |









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