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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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居場所をつむぐ。vol.8|「日々を織る」
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 4   鈴木 貴子さん

     

    居場所をつむぐ。

     

      居場所のあること

      福祉の道へ 

      キャンプリーダーで鍛えた実践力 

      福祉を職業にすることへの躊躇 

      新聞社での日々 

      再び福祉の道へ、そして1995年1月17日 

      震災からの復興の町で 

      地域福祉の推進 

      もう一度、一個人としての福祉との関わり 

      高齢者福祉の世界へ 

    ⅺ   採用担当者として 

    ⅻ   働く環境を整える 

    xiii  人から人へ、受け入れられる安心

    xiv  人を育てる、職員へのケア  

    xv  尊敬心をもって接する 

    xvi  支援の仕事に見いだす喜びと感動

    xvii 困っている人がいない環境をつむいでいく

     

     

     

    震災後の混乱の中、

    県社協内の臨時体制は、3月の末まで続いた。

    4月になり新年度の始まりとともに臨時体制は解消。

    応援にきていた各府県の社協の職員は

    徐々にそれぞれの地域に戻っていき、

    鈴木さんたち兵庫県社協も、

    各地域の社協や施設をサポートし続けながら

    自分たちが推進すべき本来の業務を再開した。

    それは、地域福祉をどう推し進めていくかの

    中長期計画の方針を打ち出し、

    その方針にのっとった地域社協の政策を支援すること。

    震災以前、県社協が続けてきた取り組みの再開と、

    被災地域社協の支援だった。

     

    鈴木さんは福祉部(現在の地域福祉部)で

    当時、神戸市の他の20市70町12郡あった

    地域の社会福祉協議会を支援する取り組みに従事した。

    日々の生活で生きづらさを感じている、

    そういう人の困りごとを知って、

    少しずつその具合を良くしていく。

    地域福祉の推進という、

    気長にじりじりこつこつと進んでいく他ない

    長い道程が、震災からの復興の中で始まった。

     

    「地域福祉の推進は長い道程です。

     計画を立て、実行し、評価して、改善する。

     いわゆるPlan Do Check Actionを、

     地域のニーズの掘り起こし、分析から行いました。

     

     今、地域福祉で必要とされているものは何か、

     情勢分析しながらビジョンを設定し、

     各地域で推進中の計画や取り組みを整理して

     現状把握を行った上で、

     10数項目取り上げて、

     それに対する活動の方向性を提案していました。

     

     地域それぞれに特性や課題があるので、

     具体的な取り組みは各地域の自主性で。

     県社協の福祉部では活動の上のポイントや方向性を

     提示していました」

     

    震災からの復興の中で地域福祉を推進する。

    障害のある人もない人も

    誰もが少しでも、普段の生活の中で

    生きづらさを感じずに暮らせるように

    環境を整えるための計画を立て、

    各地域での計画の実行の支援をする。

     

    大きな視野に立って最先端のビジョンで方向性をつくり、

    そこに到達するための具体例や実施例を添えて

    地域の各社協に提案し、

    実現に必要な研修の実施と提供も行った。

    ビジョンを描く県社協と

    実現に向けて行動する各地域の社協。

    地域福祉の推進は二人三脚で進んでいった。

     

    「地域の社協の皆さんと一緒に活動したことは、

     後々の大きな力になりました。

     被災した方を一緒に訪問しながら

     被災地や被災者支援のことを教えてもらい、

     その情報をより早く広くと発信していく中で

     地域の社協の皆さんとの関係が育っていったことが、

     その後の、私の県社協での仕事を

     後押ししてくれていたと思います」

     

    平穏な状況においても長い道程を

    行きつ戻りつしながら進んでいく地域福祉の推進を、

    町が丸ごと崩壊したような大震災の後の兵庫県で行う。

    オーバーペースでのマラソンのような日々が続いた。

     

    7年間、走り続けたところで組織に変化があった。

    直属の上司が退職し、トップが変わった。

    職業人としてのキャリアのスタートから

    ずっと守ってきた仕事への考えと、

    新しくなった組織の方針とに距離ができたような気がした。

    その変化に馴染めなかった。

    納得できない、という引っかかりが

    胸の奥から消えることがないまま2年が過ぎた。

     

    地域福祉の推進に取り組みながら、

    聾者のスタッフを迎えた部の取り組みを

    今で言うダイバーシティの事例として広め、

    ささやかなことでもいいから、

    現実の社会に何かの変化を起こしたいと

    冊子の発行をしたりと、

    机上で計画を練り、提案するだけでなく、

    何か手応えのあることをしたいともがいていた。

    それまで自主性を持って打ち込んで来た

    地域福祉への思いが行き場を失ったようだった。

     

    大変な思いをした皆と一緒に

    様々な取り組みを続けてきた地域への思い入れはあったが、

    2003年の春、9年弱勤めた社会福祉協議会での

    仕事に終止符を打った。

     

       次回「 もう一度、一個人としての福祉との関わり」へ

                   ( 次回の更新は、8月23日です)

     

     

    協力:社会福祉法人 白寿会

     

    コーディネート協力:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person4 | 08:03 | comments(0) | trackbacks(0) |









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