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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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居場所をつむぐ。vol.6|「日々を織る」
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 4   鈴木 貴子さん

     

    居場所をつむぐ。

     

      居場所のあること

      福祉の道へ 

      キャンプリーダーで鍛えた実践力 

      福祉を職業にすることへの躊躇 

      新聞社での日々 

      再び福祉の道へ、そして1995年1月17日 

      震災からの復興の町で 

      地域福祉の推進 

      もう一度、一個人としての福祉との関わり 

      高齢者福祉の世界へ 

    ⅺ   採用担当者として 

    ⅻ   働く環境を整える 

    xiii  人から人へ、受け入れられる安心

    xiv  人を育てる、職員へのケア  

    xv  尊敬心をもって接する 

    xvi  支援の仕事に見いだす喜びと感動

    xvii 困っている人がいない環境をつむいでいく

     

     

    1994年8月、鈴木さんは兵庫県社会福祉協議会で

    福祉分野での職業人としてのキャリアをスタートさせた。

    仕事を始めた年に、社会福祉士の資格も取得した。

    福祉部(現在の地域福祉部)に配属になり、

    当時、神戸市の他の20市70町12郡あった

    地域の社会福祉協議会の支援をしていくことになった。

     

    大学時代の4年間、打ち込んだキャンプでの

    プログラムマネジメント。

    いろいろな地域を自分の足で歩きながら

    土地柄の違いというものを肌で感じ、

    その土地、その人との付き合いをしてきた

    新聞社でのルートセールス。

    一度は遠ざかった福祉分野へ戻ろうと決めた

    鈴木さんの背景には、

    以前、懸念した経験の不足を補う時間があった。

     

    「さあ、やるぞ」と、意気揚揚に

    地域福祉推進の仕事のスタートを切って半年足らず。

    1995年1月17日、阪神淡路大震災が起きた。

     

    当時、鈴木さんは六甲道駅近くの

    レディースマンションで暮らしていた。

    揺れが収まるのを待って廊下に出ると

    誰の姿も見えなかった。

    あれほどの衝撃と揺れが起きたというのに、

    何もなかったかのような静かさ。

    自分の部屋だけに起こったことなのかなと

    一瞬思ってしまう程のあまりのことに

    事態をのみこめずにいると、

    そろそろと見知った顔が現れた。

    その何人かで、様子を見ようと外に出た。

     

    真冬の夜明け前、停電の町は暗く何も見えなかった。

    「ともかく駅の方に行ってみようと、皆で歩きました」

    六甲道駅に着くと、高架になった駅の部分が

    1階の店舗を圧し潰し、達磨落としのように落ちていた。

    白み始めた空の下で、その様子を眺めながら、

    「今日、電車は来ないね」と連れの人達と言葉を交わした。

    そう言いながら、鈴木さんは、

    どうやって仕事に行こうかと考えていた。

     

     

    空もずいぶんと明るくなったし、

    崩れ落ちた駅を前に立ちすくんでいても仕方がないと

    来た道を引き返し始めた鈴木さんたちの

    目の前に広がっていたのは息を吞む光景だった。

    崩れ倒れた建物の間で、火が上がっていた。

    水もなく、消防車も来られない状況の中、

    誰もが、ただただ、燃え上がる炎を見つめていた。

    「あの時のことは、忘れられません」

    甦る光景の前に立ち尽くすように、

    鈴木さんの言葉が、少しの間、途切れた。

     

    目の前に広がる町の姿同様に、日々の暮らしが

    突然、燃えて消え、崩れ落ちた人が大勢いる。

    困っている人がそこにいるのだった。

    「関東から移り住んで独り身で、身軽に動けましたから。

    ともかく、動ける人間が動こうと思って」

    どうやって仕事に行くか、

    今度は具体的に方法を考え始めた。

     

              次回「 震災からの復興の町で」へ

     

     

    協力:社会福祉法人 白寿会

    コーディネーター:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person4 | 08:58 | comments(0) | trackbacks(0) |









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