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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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居場所をつむぐ。vol.5|「日々を織る」
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 4   鈴木 貴子さん

     

    居場所をつむぐ。

     

      居場所のあること

      福祉の道へ 

      キャンプリーダーで鍛えた実践力 

      福祉を職業にすることへの躊躇 

      新聞社での日々 

      再び福祉の道へ、そして1995年1月17日 

      震災からの復興の町で 

      地域福祉の推進 

      もう一度、一個人としての福祉との関わり 

      高齢者福祉の世界へ 

    ⅺ   採用担当者として 

    ⅻ   働く環境を整える 

    xiii  人から人へ、受け入れられる安心

    xiv  人を育てる、職員へのケア  

    xv  尊敬心をもって接する 

    xvi  支援の仕事に見いだす喜びと感動

    xvii 困っている人がいない環境をつむいでいく

     

     

    政治経済学部ではなく社会福祉学科を選んでの4年間。

    障害児たちとのキャンプに明け暮れた4年間。

    「新聞社に入ろうという気もちでの勉強が

    十分に足りていないながら、

    地方新聞社に入ることができました」

    記者志望での入社だったが、新入社員は全員、

    営業職か内勤業務に配属という社の方針で、

    鈴木さんも販売局での販売店担当という

    ルートセールスからのスタートだった。

     

    「大手新聞社の販売店さんに

     自社の新聞を置いてもらっていました。

     集金にも回りました」

     

    気さくな人、気難しい人、やさしい人、

    取りつく島もない人、

    じっくり腰を据えての付き合いを好む人。

     

    「いろいろな人と出会って、いろいろな経験をしました。」

     

    社会の波に揉まれるような2年間が、

    あっという間に過ぎた。

    福祉を学び、キャンプで身につけた

    人と人との関係を築く姿勢がルートセールスの

    仕事にも通じたのか、営業の成績は悪くなかった。

     

    2年目が終わった時、会社の組織が大きく変わった。

    入社から2年後に希望部署に配属という方針が見直され

    再度、希望部署を申請することになった。

     

    「そこで、私、悩んでしまいまして、

    第1希望を販売局、第2希望を記者にしたんです。

    記者を第1希望と書くことに躊躇してしまったんです」

     

    入社当時、いや大学進学を考えた高校時代からの

    記者になりたいという思いに変わりはなかった。

    しかし、本音を率直に表に出せなかった。

    約束の2年が済んだからと、

    他所の部署を第1希望と書くことに気が引けた。

    それは、今いる場所から出て行くことへの希望を

    意味するのではないだろうかと。

     

    「それまでの2年間を否定したくないと思ったんです」

     

    2年間に出会った人達の顔も浮かんだ。

    たとえば、最初は会ってもくれなかったのに、

    1年半くらい経った時、突然、囲碁に誘い、

    見よう見真似で碁石を打つ鈴木さんの相手をしてくれた所長。

    担当販売店の社員さんたちと一緒に配達区域の家を

    一軒一軒、購読拡張して回ったり、

    その努力を評価して、ここ一番の時には協力してくれた

    いつもは叱られてばかりだった厳しい所長。

     

    ルートセールスの中にあった泥臭い人との付き合い。

    その間に出会ってきた人たちの方を振り返ると、

    そこを後にする希望を第1番に申請できなかった。

     

    それに、記者になりたくて新聞社に入ったと、

    入社時にその志望動機を伝えてある。

    第2希望としてでも、記者になりたいという思いを

    伝えさえすれば大丈夫。

    2年間がんばって、販売の数字を出してきた。

    その努力できっと記者になれる、と

    そんな甘い期待が胸の内にあった。

     

    が、現実はそんなに甘くはなかった。

    営業成績のよい若手社員が配属を希望しているのだ、

    わざわざそれに逆らってまで

    販売局から編集局へと異動させるわけもない。

    身から出た錆とは言え、販売局に残って

    モチベーションが一気に下がっていった。

     

    さらに、そういういきさつの一方で、

    鈴木さんの内面に変化があった。

    入社から2年目の終わり頃、

    希望部署の再申請の時期の少し前頃から、

    いずれ福祉の道へと、頭の片隅で考え始めていた。

     

    幼稚園から高校までミッションスクールに通い、

    大学ではボランティア活動に打ち込む。

    恵まれた環境の中で育ち、

    社会経験も乏しい自分が、果たして、

    困っている人に血の通った相談援助ができるだろうか。

    胸に浮かんだ疑問を払拭することができず、

    選ぶ自信を持てなかった福祉の仕事。

    その福祉の仕事に就きたいという気もちが、

    ルートセールスの中でいろいろな人と出会い、

    世の中を知った中で膨らんできていた。

     

    「時間を見つけて、病院の見学とかに行ってました」。

     

    就職活動を前にした学生時代には関心が向かなかった

    病院での医療ソーシャルワーカーの仕事にも興味が出てきた。

    世間に出て経験を広げる中で、

    鈴木さんの福祉の世界の範疇も広がっていた。

     

    入社して3年目の夏、鈴木さんは新聞社を辞めて

    福祉の世界で働き始めた。

     

     

     次回「 ふたたび福祉の道へ、そして1995年1月17日」へ

     

     

     

    協力:社会福祉法人 白寿会

     

    コーディネート協力:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person4 | 06:22 | comments(0) | trackbacks(0) |









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