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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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選択肢を増やし、世界を広げる。vol.15|「日々を織る」
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 3  永棟真子(ながむね あつこ)さん

     

    選択肢を増やし、世界を広げる。

     

      好きで選んだ仕事

      こんなに楽しい毎日 

      利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 1/2 

      利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 2/2 

      利用者からの思いやり

      仕事を俯瞰するゆとり 1/2 

      仕事を俯瞰するゆとり 2/2 

      こんなに必要としてくれる人がいる 

      障害者の高齢化 1/2 

      障害者の高齢化 2/2 

    ⅺ   居場所がある、役割がある 

    ⅻ   十人十色の楽しさを見つける 

    xiii  支援力は、発想力

    xiv  職員の支援力を育てる  

    xv  世界を広げる、アンテナを磨く

    xvi  日々の暮らしを豊かに生きる

     

     

    ともすれば、特別な囲いの中に置かれ、

    一般の社会から隔てられがちな福祉、

    なかでも障害者福祉の世界。

    その隔ての中に閉じこもらず、

    全体の世界を広げてほしい。

    職員に、どれだけ外へのアンテナがあるかが、

    施設の利用者の世界の幅を左右する。

    そう考え、研修を通じて、外からの風を

    職員たちに吹き込む永棟さん。

    風を通す取り組みは、地域との繋がりにも及んでいる。

     

    「地域の人、一般の人に

    どんどん施設の中に入ってきてもらえるように

    施設見学を積極的に受け入れてます」

     

    特別な場所と思われがちな福祉施設を

    地域の、一般の人たちにとって

    自分たちも行ける所と思ってもらいたい。

    人が自由に行き来する場所であることが、

    地域の一部としての存在に繋がっていく。

    施設が開かれた場所であることで

    利用者と地域の人の接点を増やし、

    障害というものへの理解を育てていく。

     

    法人グループには、

    地域交流室を設えた施設がある。

    その一つ、池田三恵園の地域交流室は

    地域と施設の共有スペースというスタンスで、

    その使用方法や条件は職員も地域の人も同じだ。

    まず、使用者リストに登録し、その後は、

    時間割した申し込み台帳の希望日時に

    登録した使用者名を書き込む。

    この手順に従った使用権に、施設の内外の違いはない。

     

    いわば早い者勝ちで、

    会議や研修やイベントなど、必要が生じれば

    職員もすぐにその台帳に申し込む。

    稀に、外部からも多く参加する会議や研修など、

    施設や法人内だけでの日程調整が不可能な場合、

    その該当枠を譲ってもらえないかと相談することもあるが、

    基本的に、地域の一員として同じ条件で使用している。

     

    「施設は、地域の共有財産だと思うんです。

     特別な人の特別な場所として置いておくのではなく、

     社会資源として活用してもらわないと」

     

    社会資源として活用してもらいたい。

    永棟さんは、職員の存在についてもそう考える。

    施設から地域へ。

    職員が外の世界と繋がることが

    利用者と外の世界との橋渡しになる。

     

    「学校の人権学習の授業に呼んでいただいたりと、

     地域に繋がる機会を積極的につくって、

     職員たちに、利用者さんと一緒に伺わせてます」

     

    人権学習というと何か堅く重々しく響くが、その内容は、

    職員と利用者が、中学生や高校生の輪の中に入り、

    普段の暮らしについて話したり、

    将来の夢について話したりして、

    障害者も、教室にいる自分たち皆と変わりがないと

    感じてもらうというものだ。

     

    今ある環境、

    多くの人が多少の不便を感じながらも

    その状況に応じて暮らしている環境に、

    自分一人の力では適応するのが難しい。

    そういう障害があるという違いのほかに

    自分たちと障害者の間に、変わりはない。

    若い人たちに、そう感じてもらうことだ。

     

    「職員たちも、その機会を活かそうと、

     自分でいろいろアイデアを出して、企画を考えるんです。

     ジャンケンですすめるゲームなんかもしたようです。

     そこで、手の動きが不自由で、

     皆と一緒にグー、チョキ、パーを出せない利用者がいる。

     じゃあ、その利用者はゲームに参加できないか。

     そんなことないんですよ。

     グー、チョキ、パーを描いたサイコロを転がせばいい。

     それだけで、ジャンケンできるんです。

     普段のやり方に、ちょっとした工夫をするだけで

     障害がある人とも、一緒にそのゲームを楽しめるんです」

     

    できないというレッテルを貼らず、

    どうすればできるかを一緒に考えるという体験をしてもらう。

    その体験を通じて、一人ずつ、

    障害を隔てではない、

    障害者は一緒に何かをできる相手だと思う人を育てていく。

    それが、永棟さんと職員達が進めている人権学習だ。

     

     

             次回「xvi  日々の暮らしを豊かに生きる」へ

     

     

    協力:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

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    hihi wo oru

     

    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person3 | 07:40 | comments(0) | trackbacks(0) |









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