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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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選択肢を増やし、世界を広げる。vol.10 |「日々を織る」
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 3  永棟真子(ながむね あつこ)さん

     

    選択肢を増やし、世界を広げる。

     

      好きで選んだ仕事

      こんなに楽しい毎日 

      利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 1/2 

      利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 2/2 

      利用者からの思いやり 

      仕事を俯瞰するゆとり 1/2 

      仕事を俯瞰するゆとり 2/2 

      こんなに必要としてくれる人がいる 

      障害者の高齢化 1/2 

      障害者の高齢化 2/2

    ⅺ   居場所がある、役割がある

    ⅻ   十人十色の楽しさを見つける

    xiii  支援力は、発想力

    xiv  職員の支援力を育てる 

    xv  世界を広げる、アンテナを磨く

    xvi  日々の暮らしを豊かに生きる

     

     

    日々の暮らしに、楽しいと思うことがある。

    そしれそれは、お仕着せの楽しさではなく、

    自分でこれがしたい、自分はこれが好きと、

    自分が選ぶ楽しみごとであることが大切だと

    永棟さんは言う。

     

    たしかに、楽しさというのは

    自分の内側から生まれるものだ。

    心が弾む、明るくなる、

    そういう感情は自分の中から湧きあがってくるもので、

    人から、はい、どうぞ、ともらえるものではない。

    うきうき、わくわくと、

    自分の内側から生まれる感情、感覚だからこそ、

    その人の心に張りが生まれ、活力になり、

    元気の源になるのだ。

     

    では、人が自分に合う楽しみを見つけるにはどうするか。

     

    「人生の経験を増やすことやと思うんです」

     

    体験すること、経験することだ。

    たとえば私たちは、何か興味ひくことを見つけたら

    本当にそれがおもしろいか、

    自分に合うかを確かめるために、

    まず、体験してみる、試してみる。

    そして、それが自分の暮らしに

    張りや彩りを与えてくれるかどうかを確かめる。

     

    「でも、知的障害のある人が、

     外に出て、自分で人生の経験を増やすことは

     現実的に、難しい。

     だから、私たちが、その環境を整えるんです」

     

    以前、法人グループの入所施設の一つを訪れた時、

    習字教室が開かれていた。

    もう、稽古が終わり時分で、

    ロの字に並べた長机を囲んで十数人の女性が

    それぞれ、書き上がった作品を見せ合ったり

    自分の習字道具を片付けたりしていた。

    そして、廊下や共有スペースのリビングでは

    おしゃべりをしたり、テレビを見たりと、

    習字の教室には入らずに、

    好きずきに過ごす人たちがいた。

     

    余暇の過ごし方は、利用者それぞれ、

    一人ひとりの自主性による。

    習字の教室の他に、

    ダンスや音楽などの趣味の教室もあり、

    利用者各自が選んで、自由意志で参加するということだ。

     

    「知的障害のある人が、自主性をもって、

     やりがいを感じて何かをするというのは

     現実として、なかなか、ないんです。

     でもそれは、障害のせいじゃなくて、

     そういう経験をしていないからと違うかな」

     

    だから、永棟さんたちは、

    その経験ができる環境を整えている。

    利用者に自主的に行動するという経験や習慣を

    重ねてもらうために、日常生活では、

    自分にできることを少しずつ増やしていく生活訓練を行い、

    楽しそう、楽しいという気もちから

    自主的に参加したくなるイベントを行う。

     

    「たとえば、ちょっとしたケガをした時、

     一般の高齢者の場合、元の生活に戻るために

     自主的にリハビリをしようとするでしょう。

     でも、自主的に何かをする習慣がない知的障害者は

     そのケガをきっかけに、ガクンと弱るんですよ」

     

    戻りたい元の生活がある。

    そこに、その選択肢があるかどうか。

    そういうことではないだろうか。

    戻りたい元の生活、自分の居場所。

    そのビジョンがあるかどうか。

    そういうことではないだろうか。

     

     

     

         次回 「ⅺ 居場所がある、役割がある」へ

     

     

    協力:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person3 | 10:09 | comments(0) | trackbacks(0) |









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