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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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選択肢を増やし、世界を広げる。vol.7 |「日々を織る」
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 3  永棟真子(ながむね あつこ)さん

     

    選択肢を増やし、世界を広げる。

     

      好きで選んだ仕事

      こんなに楽しい毎日 

      利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 1/2 

      利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 2/2 

      利用者からの思いやり 

      仕事を俯瞰するゆとり 1/2 

      仕事を俯瞰するゆとり 2/2

      こんなに必要としてくれる人がいる

      障害者の高齢化 1/2

      障害者の高齢化 2/2

    ⅺ   居場所がある、役割がある

    ⅻ   十人十色の楽しさを見つける

    xiii  支援力は、発想力

    xiv  職員の支援力を育てる 

    xv  世界を広げる、アンテナを磨く

    xvi  日々の暮らしを豊かに生きる

     

     

    自分たちが楽しそうであれば、

    永棟さんたち職員が喜ぶことを知っていて、

    「ありがとう」の言葉と笑顔を惜しまない利用者たち。

    その利用者の気もちが、仕事の喜びになり、甲斐になる。

     

    では、支援する利用者が話さない人であったらどうか。

    ニュースで報じられる福祉施設での

    職員から利用者への暴力についての質問に継いで、

    言葉なく、ただ、食事や入浴や排泄の世話を続ける、

    そんな時の、永棟さんの気持ちのあり方を尋ねた。

     

    「そう言う時はね、一人で喋ってるんです。

     一人喋りを。

    『あーあ、返事してくれへんし』とか、

    『これは、どういうことなんかなあ、

     どうしたらええんかなあ。

     知らんふりやし、どうしよかなあ』とか、

     一人で、皆に聞こえるような大きな声で喋りながら、

     手を動かすんです。

     そしたらね、やっぱり私のことが気になるから、

     皆、こっちをチラチラ見てたりね、

     何かしら、気配を感じるんです。

     その反応を見ながら、また、何か一人で喋る。

     そしたら、また、何か反応があるんです。

     話をしないだけのことで、

     こちらのことは、やっぱり見てくれてるし

     反応も返ってきてるんです」

     

    会話こそないが、永棟さんの話を聞き、

    表情や行動を見て、反応がある。

    以心伝心という言葉があるように、

    そこには、気もちのやりとりがある。

     

    決まりが悪そうな、

    嬉しそうな、

    悲しそうな、

    嫌がっているような、

    楽しそうな。

    言葉になっていなくても、

    表情や、素振り、雰囲気を察することで

    利用者から感情表現を受け取ることはできる。

     

    「ありがとう」という気もちの表現を、

    「ありがとう」という言葉だけに認めるのではなく、

    その時、接している相手それぞれの、

    素振りや気配から受け取れるかどうか。

    コミュニケーションの方法を自分の枠に収めずに、

    その相手の個性に委ねてみる。

    そうすることで、永棟さんは、どんな状況でも、

    目の前にいる利用者と対話を続けているのだ。

     

    「なんて言うのかな。

     いろんなことがあるとは思うんですけどね、

     その先が見えたら、続けられるんです。

     どんな中にも、楽しさを見つけられたら。

     この人の役にたってると思えたら、

     仕事の甲斐を感じられるでしょう」

     

    自分の思い込みを手放して、

    先ず、相手の意思を知ろう、分かろうと、

    目を凝らし、耳を傾け、気分を察する。

    その姿勢は、言葉を介していようがいまいが、

    結局の所、コミュニケーションの基本だ。

     

    そして、仕事の甲斐を感じること、

    自分の仕事の素晴らしさに気づくことで、

    業務を続けていく上で直面する

    厳しさや課題を乗り越えていくことは、

    どんな仕事にも通じることだ。

     

    『福祉の仕事ってキツいとか、しんどいとか、

    よく言われたりしますけど、

    キツいこと、しんどいことは、どんな仕事でもある。

    福祉の仕事だからじゃない。

    福祉の仕事には、福祉の仕事の大変さがあるだけ』

     

    2015年の晩秋、偶然隣り合わせたパーティー会場で、

    永棟さんから聞いた、あの言葉が、

    いっそう強く、胸に響いてくる。

     

    「それはほんとに」と永棟さんは言葉を続けた。

     

    「こんなに人から必要とされていると実感できる仕事って

     他にあるやろかと思えるんですよ」

     

     

     次回「 こんなに必要としてくれている人がいる」へ

     

     

    協力:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person3 | 07:52 | comments(0) | trackbacks(0) |









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