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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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選択肢を増やし、世界を広げる。vol.5 |「日々を織る」
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

    Person 3  永棟真子(ながむね あつこ)さん

     

    選択肢を増やし、世界を広げる。

     

      好きで選んだ仕事

      こんなに楽しい毎日 

      利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 1/2 

      利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 2/2 

      利用者からの思いやり

      仕事を俯瞰するゆとり 1/2

      仕事を俯瞰するゆとり 2/2

      こんなに必要としてくれる人がいる

      障害者の高齢化 1/2

      障害者の高齢化 2/2

    ⅺ   居場所がある、役割がある

    ⅻ   十人十色の楽しさを見つける

    xiii  支援力は、発想力

    xiv  職員の支援力を育てる 

    xv   世界を広げる、アンテナを磨く

    xvi  日々の暮らしを豊かに生きる

     

     

    「楽しそうな利用者の顔見て、すくわれるんですよ」

    高校生のころに進路と決めた福祉の世界。

    30数年のキャリアの間、一度たりとも

    他の道を考えたことがない永棟さん。

    その揺るぎない心を支えてきたのは、

    他ならない利用者の笑顔だった。

     

    花見や夏祭り、

    バーベキューやそうめん流し、

    手芸教室や料理教室など、

    四季を楽しんだり、普段の暮らしを楽しんだりと

    施設では、利用者の生活を彩る

    種々様々なイベントが行われている。

     

    「その度に、皆、ありがとう、

     楽しかったなあ、おいしかったわ、と

     感想を言いに来てくれるんです。

     素直に喜んでくれるいうんかなあ、

     まあ、嫌なことを言わないんです」

     

    たとえば、料理のイベントの時に、

    企画した職員が、あれ、失敗だったかなと思い、

    「今日のは、ちょっと美味しなかったなあ」と言うと

    クスクスっと笑うくらいで、

    それでも皆で料理をしたり食べたりしたことが

    楽しかったと、良い方を見て

    「ありがとう」と言ってくれる。

     

    「自分たちの笑顔を見て、

     職員が喜ぶのを知ってはるんですよ。

     自分たちの笑顔に、職員が喜ぶのを見てはるんです」

     

    職員が利用者を楽しませようとするのと同じように、

    利用者の方も職員を喜ばせようとしている。

     

    「ほんとに、私ら職員の方を見てるんです。

     それで、喜ばせようとね、しはるんですよ。

     たとえば、私がね、事務所で、

     こう、自分の鞄を机の上に置くでしょ、

     そしたら、

     さっと下足箱に行って

     玄関に私の靴を揃えて待ってくれてるんです」

     

    ガラス窓越しに、事務所の中の様子を伺っているのだろう。

    足下や椅子の背に置いた鞄を机の上に置いた

    永棟さんの外出する気配に、

    先回りして見送りの準備をする利用者がいるのだ。

    「ありがとう」と揃えられた靴を履けば、

    脱いだ上履きをサッととって

    永棟さんの靴箱にしまい、

    「急いでるんやろ、早よ行き、早よ行き」と

    世話を焼いてくれる。

     

    「ほんとは、そんなに急いでないんですよ。

     そんな一刻をあらそうような外出なんて

     めったにあるもんちゃうし。

     でも、『いや、ありがとう、行ってくるわ』言うて

     出るんですけどね、

     それは、ええ顔で見送ってくれるんです」

     

    「ありがとう」のひと言で、心が温かく満たされる。

    永棟さんが利用者の楽しそうな顔を見て、すくわれるように、

    利用者もまた永棟さんの明るい顔を見て、すくわれている。

    支援する職員と、支援を受ける利用者は、

    互いを、心の温かな居場所に、支えあっている。

    「ありがとう」の笑顔をおくりあい、

    喜びを分かち合っている。

     

    かといって、キツくて、しんどいという、

    福祉の現場に対するそのイメージを

    まったく否むこと、というのはできない。

    けど、その喜びを分かち合う人と人の姿を想えば、

    この福祉の現場が、

    なんとも温かさの溢れた場所であるかと

    思うのもまた本当のところだ。

     

    そこで、永棟さんに一つの問いを投げかけた。

     

     

         次回「 仕事を俯瞰するゆとり 1/2」へ

     

     

    協力:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person3 | 07:37 | comments(0) | trackbacks(0) |









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