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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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選択肢を増やし、世界を広げる。vol.3|「日々を織る」
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 3  永棟真子(ながむね あつこ)さん

     

    選択肢を増やし、世界を広げる。 

     

        好きで選んだ仕事 

        こんなに楽しい毎日

        利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 1/2

        利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 2/2

        利用者からの思いやり

        仕事を俯瞰するゆとり 1/2

        仕事を俯瞰するゆとり 2/2

        こんなに必要としてくれる人がいる

        障害者の高齢化 1/2

        障害者の高齢化 2/2

     ⅺ   居場所がある、役割がある

     ⅻ   十人十色の楽しさを見つける

    xiii   支援力は、発想力

    xiv   職員の支援力を育てる 

     xv   世界を広げる、アンテナを磨く

    xvi   日々の暮らしを豊かに生きる

     

     

     

    さあ、今日は、どうやって

    皆と一緒に、1日の生活を楽しもう、と、

    そう考えるところから始まる毎日。

    福祉の世界に進む、

    高校生の頃からそう決めていた永棟さんにとって、

    現場での仕事は、

    楽しくて、楽しくて、仕方のないものだった。

     

    施設では、利用者が規則正しく、健康的に暮らすために

    いろいろなプログラムが組まれていて、

    若い人たちは、散歩やハイキングに出かけたり、

    部活動として音楽や体育などに参加したりしていた。

    そして新人の永棟さんが担当したのは、畑仕事だった。

     

    「半袖のシャツと短パン姿になって、皆と畑仕事。

     それはもう、楽しかったですよ。

     虫もいてるし、そこは長袖長ズボンやろという

     声もありましたけど。

     バケツや鍬を持ってね、さあ、皆、畑に行くで、って、

     袖まくりして」

     

    施設から歩いて5分程のところに

    地元の農家から畑を借りて、

    利用者の皆と一緒に野菜の世話をしていた。

     

    利用者の皆と一緒に野菜の世話をする。

    太陽の下、身体を動かし、

    時に自分たちの育てた野菜が食卓にあがる。

    楽しさや、嬉しさ、そして労働のあとの軽い疲れ、

    そういう感情や感覚を分かち合う。

    そこにある心の交流のなんとあたたかいことかと、

    情景を思い浮かべて思う。

     

    永棟さんが務め始めたその当時、

    法人が運営していたのは2施設。

    両施設合わせて、

    職員が20人と少しと、利用者が100人程。

    法人グループ全体で200数十人の職員が勤務し、

    10以上の事業所の総利用者が

    500人を越える規模となった現在とは違い、

    ルールも緩やかだった。

     

    利用者の規則正しく、健康的で安全な生活を支える。

    その責任と使命をきちんと守れば、

    利用者との日常生活をどんな風に楽しむかについて

    職員に与えられていた裁量は大きかった。

    畑仕事が終わった後の自由時間、

    利用者をどうやって楽しませるか考えるのが

    永棟さんの楽しみだった。

     

    どうやって利用者を楽しませるか、

    アイデアを練り、工夫をこらす。

    当時も今も、職員のその姿勢は変わらない。

    食事、入浴、排泄など、日常の行動についての

    必要に応じた介護や介助ももちろん大切な仕事だ。

    しかし福祉の仕事の本質は

    利用者の日々の生活を支えることで、

    その積み重ねである人生を豊かさを

    ともに築いていくことだ。

     

    「自分が楽しいと、皆も楽しいんですよ」

    これが、永棟さんが見つけた利用者を楽しませる秘訣だ。

    確かにそうだ。

    たとえば、ライブやコンサートに行く。

    ステージで歌うこと、踊ることを本心から楽しんでいる

    アーティストの姿にこちらの気もちも乗っていく。

    楽しさは伝染するものだ。

     

    「そういえば」と、永棟さんが笑った。

    「一回ねえ、火災報知器を鳴らてしまって」と、

     

    楽しさが高じて招いた失敗談を話してくれた。

     

     

     次回「 利用者と一緒に1日1日の生活を楽しむ 2/2」へ

     

     

    協力:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person3 | 07:47 | comments(0) | trackbacks(0) |









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