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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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安心という言葉の大変さ
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    このブログに連載中のルポルタージュ「日々を織る」

    先週の木曜日に更新した

    「囲いを打ち破る。Vol.6 保護者の胸の内」をきっかけに、

    「安心してもらう」という言葉について、あらためて考えた。

     

    授産施設で働く障害者の親御さんの、

    言葉の出ないお子さんが

    自分の目が離れた後も、

    施設できちんとケアを受けているかどうか

    心配する気持ちを、

    施設側がしっかりと受け容れ、

    安心していただけるよう心と力を尽くす。

    日々の支援の中でその姿勢を示すことで

    安心をしていただけるまでの

    信頼を勝ち得るしかない。

     

    言葉にすれば、ごく当たり前のことですが、

    その当たり前のことの

    なんと難しく大変なことかと考えながら

    そのエピソードについて書いていて、

    ふと思い出したことがありました。

     

    以前、マーケティング部に所属していたホテルで、

    料理長やシェフからたびたび聞かされた

    お客さまに安心していただけるように、という言葉。

     

    それは、お客さまへのアピールに、

    何か目立ったことが必要だと

    インタビューするこちらに対して、

    食材へのこだわりや、

    腕の素晴らしさや、

    センスの良さの前に、

    まず、安心していただけるための心配りを

    訴える料理人の心でした。

     

    たとえば、

    下ごしらえをした食材の保存の際に

    きちんと密封することが大事であるのに、

    慌ただしいキッチンでついうっかり

    ボウルをフタするラップの仕方が甘かったら、

    それはもう

    保管のクオリティが下がったことを意味している。

    ほんの些細なこと、その些細なことが、

    安心のクオリティを下げることに繋がっている。

     

    昨日からキッチンにはいったアルバイトスタッフにも

    その些細なことへの心配りを徹底させることの難しさ。

    それは、ある意味、

    熟練のシェフが食材を吟味し、

    腕をふるった一皿をつくることよりも難しいかもしれない。

    その難しさについて料理人たちは話してらしたのだと。

    今になって、あの時よりも深く分かった気がします。

     

    安心してもらう、という

    ともすれば、何気なく使いがちな

    この言葉の意味するところの大変さを

    つくづくと考え、

    血の通った言葉を書くということの

    難しさを教えられました。

     

     

     

    JUGEMテーマ:エッセイ

     

    | 言葉の話 | 07:39 | comments(0) | trackbacks(0) |









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