CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
PROFILE
LINKS
本だな
好きな本、大切に思う本を
すこしずつ並べていきます。
MOBILE
qrcode
OTHERS

ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
<< 心のこもったお土産 | main | 春のはじまり詣 >>
囲いを打ち破る。Vol.14 |「日々を織る」
0

     

    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 2  北井陽子さん

     

    囲いを打ち破る。

     

     人というものを好きになれる仕事

     人と関わろうと決めて

     福祉の世界へと導いた一冊の本

     理想と現実のギャップ

     理想への第一歩、スタッフと思いを共有する

     保護者の胸の内

     信頼を育てる

     一緒にゆっくり歩むという支援の姿

     垣根の存在

     内と外、二重の垣根

    ⅺ ひとつの出会い、垣根を破る突端

    ⅻ 子ども達と利用者達との出会い

    xiii 垣根のない子どもの心

    xiv 地域の中へと、垣根のない道を  

     

     

     

    2016年から北井さんは、「たんぽぽの家」を後任者へ渡し、

    生活介護事業所「こすもす」の管理者を務めている。

    利用者は、重度の知的障害者か、

    知的障害と身体障害の両方がある重複障害者で、

    症状の進行を防いだり、生活訓練を行う施設だ。

     

    利用者のほとんどは

    言葉によるコミュニケーションに障害がある。

    言葉で伝えることに障害があるから

    ダイレクトに行動で、意思や要求を示すことが少なくない。

     

    「いきなり手をひっぱったり、

     モノをひっくり返したり、投げたり。

     それだけ見ると乱暴な行動にもとれますけど、

     それは、嫌だと思っているとか

     不満があるとかを伝える方法で、

     時には、こっちのリアクションが

     その人にとっては、自分に注意を向けて

     かまっていることの確認にもなってるんだと思います」

     

    胸の内には次から次へと思いが溢れ出してくるのに

    それをうまく言葉で伝えられない時の歯痒さ。

     

    「痛いこととか、嫌なことをされると

     誰もが、確実に反応するでしょう。

     だから、ちょっと乱暴なことをするのは

     相手からの反応を確実に引き出せる

     コミュニケーションの1つなのかもしれませんね」

     

    いわば、ちょっとした攻撃も自分の意思を伝えて通す

    1つのボディランゲージというところなのかもしれない。

     

    「ここでは、そんなことをしなくても大丈夫、

     そんなことをしなくても、ゆっくりゆっくり、

     分かり合っていけますよ、ということをね、

     まあ、簡単ではないですけども、伝えていきたいです。

     

     たとえ、言葉でのコミュニケーションに不自由があったとしても、

     人に不快な思いをさせるという

     社会人として、してはいけないことは、しない。

     そういうことも、伝え方には十分な注意が必要ですけど、

     投げ出さず、ちゃんと伝え続けて。

     

     そして、人と人との信頼関係を育てていけたら、

     きっと、一緒に何かをしていくことが、できると思うんです」

     

    あのリズム体操の発表会で

    利用者とダンスを楽しんだ小学生のように

    一緒に何かをしながら、相手の気もちを汲み取って、

    受け入れて、そこからお互いの気もちを分かち合って

    ともに表現する。

    そういうことが、できるのではないか。

     

    「それが、この施設の中だけでなく、

     地域の中でもできたら、嬉しいですよね」

     

    遠い道程であることは否めない。

    けれど、子ども達が見せてくれた

    やわらかで、素直な心が、

    障害者が地域の中で、隔てなく、

    何気なく一緒に過ごす場面を見ることができるという、

    遥か遠くに広がるビジョンを一筋の光で照らしてくれている。

     

     

                    <囲いを打ち破る|終>

     

     

              次回 「コラム|普段着の福祉」へ

     

     

    協力:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

    >>記事一覧へ>>>

    hihi wo oru

     

     

    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person2 | 07:22 | comments(0) | trackbacks(0) |









    http://blog.francer.jp/trackback/129