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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
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似合う言葉
0

     

    欣喜雀躍。

     

    嬉しさのあまり

    体が勝手に踊りだしちゃうぜとばかり、

    小躍りして喜ぶこと。

     

    昔、昔、若かりしある日、

    指導の厳しさのあまり若い芽を萎びさせると

    一部の間で恐れられていた

    知り合いの編集者から聞いた四文字熟語。

     

    場所は、洋酒とワインの上手い店、

    仕事も終わって

    ワインの2、3杯もあけた頃であった。

    「キンキ、ジャク、ジャクヤ、ク?」とワタシは

    出来損ないのおうむ返しに問い返した。

     

    きっとその様子はアホ丸出しであっただろう。

     

    いや、あっただろうの、だろうは不要だろう。

    おっと、不要だろうの、だろうは無用の長物だろう。

    それこそ、無用の長物だろうの、だろうは月夜に提灯だろう。

    疑いなく、月夜に提灯だろうの、だろうは…

    え〜〜い、もういい、くどい、しつこい、脂っこい。

    いや、脂っこくはない、ここはむしろ、粘っこいだろう。

    だから、粘っこいだろうの、だろうは…。

     

    だろう、だろうは、もう充分、飽き飽き、辟易…

    ほんとうに、やめんかいと、

    心の声が耳鳴り、雷、海鳴りほどに響いてきたから

    脂っこい、もとい、粘っこいのは、ほんとにお開き。

     

    しつこくして、ごめんなさい。

     

    ワタシの出来損ないのおうむ返しに、

    その編集者は、

    キミ、アホ丸出しやで、と声には出さずとも

    太文字で書いたような呆れ顔で、

    抑揚なく、こう言った。

     

    「狂喜乱舞の類義語です。

     欣喜雀躍の方が、品や知性を感じませんか」

     

    たしかに。

     

    思慮深い気がした。

    浮かれ騒いでいるのじゃなくて、

    静かに、でも隠しきれない喜びが

    全身から洩れ出ている風情を

    表現しているという感じ。

    開けっぴろげに、喜び騒いでる様を思わせる

    狂喜乱舞とは、ひと味違うと思った。

     

    確かにそうなんだけど、あの頃、

    せっかく知った”欣喜雀躍”、使えなかったなあ。

    だって、20代の女子の原稿の中に

    欣喜雀躍って、なかなか馴染まなかったんだもの。

    書く内容にも、文体にも。

    品や知性の問題とは別に。

    たとえば、品と知性をテーマに装うとして

    やはり、20代、30代、40代、50代の女性は

    それぞれに、似合う服飾が異なるように。

     

    たしかに、言葉の選び方で

    人や人柄を表したり、築いたりしていけますが、

    言葉の方からも、

    その言葉に似合う人や人柄を選ばれているのかも

    しれないん、だろう、な。

     

     

     

    JUGEMテーマ:コトノハ

     

    | 言葉の話 | 07:55 | comments(0) | trackbacks(0) |









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