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ぱんせどフランセ

思いつくまま、たまに仕事のことなども。

福祉の現場に生きる人たちへのインタビューをもとに書いた
ルポルタージュ「日々を織る」も連載しています。
社会のインフラとして vol.10|日々を織る
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    ☆「日々を織る」福祉の現場に生きる人たちのルポルタージュ☆

     

     

    Person 5   荒井 恵一さん

     

    社会のインフラとして

     

      序・大阪で社会事業を先駆した創設者

      進路を変えた人との出会い

      背中を見て仕事を教わる

      2人の師匠と、仕事に対する執念

      物事を動かしていく情熱

      機会を逃さず

      モチベーションの継続

      職員たちの力を育てる土壌

      地域の中に

      生活のお守り

     ⅺ 何かあったらウチにおいで

     ⅻ さりげなく地域の中にある

     

     

    職員たちが地域の中へ入っていくことで

    地域の人たちとの顔と顔の見える関係を築く。

    そして地域の人たちが施設の中に入る機会をつくり

    地域と施設の垣根を取り除いて、

    地域の人たち共有の場であるという

    意識や感覚を育て広げていく。

     

    施設は特別な人たちのための建物ではなく

    地域の人皆に開かれた場。

    生活をしていく中で表れる困りごとの解決方法を

    見つけるためにある。

     

    もっと、もっと、身近な存在に。

    何かがあった時、困った時に、

    ちょっと話をしにいってみようと顔を出す。

    何かがあった時に、使える、そんな存在。

    言うならば、生活のお守り。

     

    不具合を感じる現状を変えたい、

    自分の生活をステップアップしたい、

    そのために使える存在が身近にある。

    福祉施設について、そんな意識や感覚を持ってもらいたい。

     

    「自分が変わらなければ、人を変えられない」。

    理事長を務める法人で、

    会長役を担う地域の施設長会で、

    何か事を動かす時、先ず手始めに行ったのは

    自分たちの中に新しい意識を育てることだった。

     

    では、地域の人たちの中に

    福祉施設についての新しい意識や感覚を育てるために

    自分たちはどう変わるのか。

    まず言葉、呼び方を変えてはどうだろうかと

    荒井さんは言う。

     

    「福祉施設という呼び方が、

     どこか特別な印象を与えるんじゃないかと思うんです。

     特別な人たちが使う所で、

     自分たちとは別の所にあるもののように感じてしまう。

     だから施設という言葉ではなく、

     事業という言葉にした方がいいのかもと考えているんです」

     

    福祉施設という言葉を聞くと、どうしてもそれに続いて

    “入る” “出る”という言葉が浮かんでくるものだ。

     

    ここに離婚した、離婚しようと女性がいるとする。

    子どもと自分の新しい生活への支援を求めて相談に来る。

    提示された支援策が“母子生活支援施設”に入る事だった。

    そこで、二の足を踏んでしまう女性の数は少なくない。

    たとえば離婚の原因に多いDV。

    苦労して、やっとの思いでDVの夫から離れたと思ったら

    今度は福祉施設に入るのか…と。

    これからの生活にあったはずの自由と希望、

    のびのびとした明るさに満ち溢れていた気もちが

    曇ったり、萎えたりしてしまう。

    人の心の有り様として、それも自然な反応ではないだろうか。

     

    けど、それが福祉事業という言葉になるとどうだろう。

    離婚して母子の生活を始めるにあたって

    母子生活支援事業者の支援を受ける。

    もう少し言葉を進めれば、母子生活支援事業者に相談して

    よりよい福祉サービスを提供してもらう。

    その選択肢の一つとして、母子生活支援施設の利用がある。

    こうなると、形としては同じ“施設”での暮らしであっても、

    どこか印象が違う。

     

    不具合を感じる現状を変えるために、

    自分の生活をステップアップするために、使える存在。

    生活のお守りとしてある、という感覚を

    人の気もちの中に置くための小さな、けれど確かな一歩だ。

     

                                                               

                 次回 「ⅺ 何かあったらウチにおいで」

     

     

    協力:社会福祉法人 八尾隣保館

    コーディネーター:社会福祉法人 産經新聞厚生文化事業団

     

     

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    JUGEMテーマ:社会福祉

    | ☆ルポルタージュ「日々を織る」Person5 | 06:58 | comments(0) | trackbacks(0) |